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山形大学総合研究所

 山形大学総合研究所は、山形大学の教育・研究の更なる発展のために、若手研究リーダーの育成、学際領域学問分野の創成、新事業創出など、本学の研究に資するための施設として、平成20年10月1日、上山工業団地(上山市金瓶)に開所いたしました。
 新鋭の研究者同士のフォーマル・インフォーマルなコミュニケーションを促すことで、学際的な新学問分野や新事業を創出するという本研究所の目的を具現化するフロアや欧米の先進的な大学・研究機関にみられるイノベーションを創発する広大なオープンフロアの研究室を有する施設で、いままで本学にはなかった施設です。
 現在、本研究所内には『東北創生研究所』、『高感度加速器質量分析センター』が設置されています。
 是非、共同研究や受託研究の場としてご利用ください。

東北創生研究所

 山形大学東北創生研究所は、平成24年1月1日、学部の枠を越えた全学の英知を結集し、東北地方における新しい自立分散型社会システムの創生を目指すため、山形大学総合研究所に設立しました。
 本研究所は、東日本大震災において従来の一極集中型の社会システムがもたらす様々な問題が浮き彫りになったことなどを踏まえ、自立分散型社会システム及びその基盤となる新たな社会構造等のモデル構築について、三つの研究部門(社会創生研究部門、産業構造研究部門、食料生産研究部門)を設置し研究を推進するものです。
 「社会創生研究部門」では、地方における人口減少社会を踏まえた自立分散型社会の創生や医療・福祉・教育・文化に係る新たな社会モデルの創生、「産業構造研究部門」ではエネルギー対策や産業立地、交通・流通体系の構築を見据えた地域分散型産業構造の創生、「食料生産研究部門」では新たな農業経営やその人材育成、ブランド化、流通機構の改新など食料生産基地としての東北地方の創生についてそれぞれ地域との連携を密にし、中・長期的に研究を推進しています。

高感度加速器質量分析センター


高感度加速器質量分析装置(AMS)

 平成22年3月、山形大学総合研究所に北海道・東北地区の大学で初となる高感度加速器質量分析装置(AMS)を導入し、翌23年3月に、同装置を用いた基礎科学分野から発展領域に至る分野横断的な教育研究活動の一層の活性化を図るとともに、先進的かつ独創的のある教育研究の推進に供することを目的に高感度加速器質量分析センターを設置しました。
 本システムは、炭素年代測定法によって動植物由来の年代を決定することが可能であり、考古学に代表される人類の文化と歴史、宇宙科学や環境科学研究に広く利用されています。今後は、新薬開発の夢も含め、その活用は大きな広がりを持っています。


加速器分量分析法(AMS法)による学部横断型の先進研究

AMSは、山形大学6学部すべての研究分野に成果をもたらすことのできる非常に用途の広い装置です。それぞれの学部でどのように活用されるかを紹介します。
■考古学・文化財
年代測定により解き明かす、旧石器、縄文、弥生から現代にいたる日本の文化と歴史の研究。考古学の分野では、炭化した穀物、漆、木、文化財の関連では、古文書、古絵画、木製品、骨角製品などの資料が測定対象となる。
■宇宙・原子核物理学
古木の単年輪毎の炭素14濃度測定による、古代の太陽活動と宇宙線強度変動の研究。鳥海山の麓から掘り出された2600年前の神代杉や屋久杉が測定対象となる。また、新元素探査などの研究にAMS周辺技術が活かされている。
■地震地質災害学
地震と大規模地滑りによる地質災害学の基礎的研究。地層の堆積物にある木片試料などの年代を測定することで、過去の地震の頻度や周期を調べることに応用できる。新潟中越沖地震で出没した縄文古木の年代測定も本学が担当した。
■環境科学
炭素14をトレーサとした大気汚染に関する研究。樹氷や大気中に含まれるエアロゾル中の炭素濃度に対する化石燃料燃焼と植生からの寄与率の評価から、その発生源と環境中への影響についての研究が推進できる。
■機能高分子
環境にやさしくリサイクル可能な素材として注目を集めている、バイオマスプラスチックの製品開発と研究。バイオマスの炭素14濃度をAMSで測定し、石油資源(炭素14濃度がほとんど0)の含有度測定を行い品質の保証を行う。
■農業生命科学
2種類以上の作物を1つの圃場に同時に栽培する混作(例えばマメ科とイネ科の同時栽培)の機能解析に関する研究。炭素14、炭素13、窒素15をトレーサとして、土壌中の菌糸ネットワークに着目した植物間の物質移動を探る。
■医学・薬学・生化学
微量の炭素14で標識した候補薬物を生体内に投与し、生体内の薬物動態をAMS装置により高精度に分析する、マイクロドーズ法の応用研究。「薬物動態の予測」、「新しい臨床検査法と治療法の開発」等の研究を展開する。
■生物進化
「海洋で生物はどのように進化するのか?」を解明するために、パラオ諸島の海水湖に隔離されている海洋生物の進化要因・進化速度の研究。海水湖底にあるコアサンプルの炭素年代測定により、海水湖群の形成年代を決定する。
■文化人類学
地上絵の製作目的の解明と保護計画などに関する研究を目的に推進するナスカの地上絵プロジェクトへの貢献。個々の地上絵付近の土器付着物や地上絵作成時に使ったと考えられる木杭の年代測定により地上絵の製作時代を推定する。
山形大学高感度加速器質量分析センター
〒999-3101 山形県上山市金瓶湯尻19-5
TEL:023-695-6226 FAX:023-695-6227
http://www.yu-ams.jp/

山形大学への技術相談について

 山形大学国際事業化研究センターでは、工学から人文・社会・物理・生命科学・医学・農学など、あらゆる分野について、民間企業等の皆様からのご 相談を受けています。専任スタッフやコーディネーターがご相談を承り、内容に応じて山形大学の適任者(教員、技術職員等)や、関連機関をご紹介してい ます。お仕事上、簡単に解決できない疑問やトラブルをお抱えの際には、お気軽にご相談ください。経営などに関するご相談も受けています。

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